見飽きたる
　　椿なれどもこの椿 　　真保喜代子

境内には、住職の好みの白い椿がたくさん。
加茂本阿弥、鎮信、藪、初嵐など。これは白玉椿です。

椿寺接待受くる緋毛氈　　 植竹惇江

紅椿
　こゝだく散りて　なほ咲けり　　日野草城

蝋梅の
　　寒の風雨に香を放つ 　　　阿部ひろし

博多人形の小春さんと中国急須に生けた南天

松、竹、梅、千両、南天そして葉牡丹は正月を寿ぐ正月花です。

山門には大竹に千両や雲竜柳、南天などを生け込みました。

苔庭には
岩団扇(いわうちわ)
雪割草(ゆきわりそう)
梅花落葉松(ばいかからまつ)
石昌(せきしょう)
蕗蒲公英(ふきたんぽぽ)

庫裡玄関のしつらえは
大きな唐絵と日陰の葛、そして苔鉢です。

日陰の葛は、長くたらして飾り、子孫繁栄や家庭円満を象徴します。

お正月に飾る餅花はたわわに実る稲穂を表します。
今年一年の豊作を願ってのこと。

しだれる柳に紅白のお餅をつけます。暖かな室内で行うとお餅がなかなかつかないので、寒空のもとでの作業です。
お正月１１日の鏡開きにはずしてかき餅にしておぜんざいにいれていただきます。