花乃寺日誌
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瓢箪

矢筈茅(やはずかや)

2017年8月30日
矢筈茅(やはずかや)

花:木槿、高砂芙蓉、半夏生、水引き草、矢筈かや

花入れ:旅籠



八月も終わりなると、朝の風はなんとはなしに涼やかになってきたようです。
夏の花生けに大活躍してくれるのは矢筈茅(やはずかや)です。
ご覧のようにかやの緑の葉に白いふの模様があるので大変涼やかではないですか。
画像は、木槿や高砂芙蓉などと生けたものですが、どんな花にでも矢筈かやをいれると、それだけで華やかで、それでいてとても涼やかになって、花の少ない時期に大助かりします。
でも、八月もお盆の頃に日差しがきつくなると、白のふが消えて、緑だけになってしまいます。すると、ああもう夏もそろそろ終わりだなと思って、季節の移り変わりの早さに少し寂しさを感じます。

瓢箪

名残の蓮

2017年8月27日
名残の蓮

流れくる
   読経に蓮の花ゆらぐ    阿部文子

瓢箪

瑠璃柳(るりやなぎ)

2017年8月22日
瑠璃柳(るりやなぎ)

茶花の殆どは一日花、夕方にはしぼみます。
この瑠璃柳も、午後3時もすぎると、ぽとりと落ちてしまいます。
小さく、その紫色が何とも言えずはかなくて,風情ある花です。

別名リュウキュウヤナギ
ブラジル原産で、沖縄から渡来しましたので、その名がついています。

瓢箪

高砂芙蓉(たかさごふよう)

2017年8月18日
高砂芙蓉(たかさごふよう)

普通の芙蓉より随分小さい花を咲かせる高砂芙蓉。
ヤノネボンテンカの名をもちますが、

「矢の根」は、葉がクサビ型のその鏃(やじり)の形に似ているところからで、
「梵天花」とは、インドの神の梵天で「インドの花」の意味です。

瓢箪

盆花

2017年8月13日
盆花

長崎のお盆に仏壇やお墓に供えるのは「盆花」です。

正式名は千日紅(せんにちこう)。
このように丸く、枝もしとやかです。
お盆に帰ってくるご先祖の人魂に似ているからなどとも言われています。

お盆の時にだけ店頭に顔をだす、長崎ならではの習慣です。
15日の精霊流しでは、仏壇に供えたお菓子や野菜などの供物と一緒に
この盆花も菰(こも)に包んで流します。 一説には、火の玉のようで、お盆に帰ってくるご先祖を意味するとか。

瓢箪

酔芙蓉のへんげ

2017年8月10日
酔芙蓉のへんげ

前回ご紹介した酔芙蓉。
早朝の咲き始めは真っ白。昼頃には薄い桃色となり、そして夕方にはこうして紅くなって終わります。
まさに、しらふの状態から、すっかりと酔ってしまってダウンの状態です。


酔芙蓉夕映色に花を閉づ    林敬子

瓢箪

高砂芙蓉(たかさごふよう)

2017年8月5日
高砂芙蓉(たかさごふよう)

花:高砂芙蓉、山牛蒡


花入れ:中国杭州製急須

瓢箪

酔芙蓉(すいふよう)

2017年8月1日
酔芙蓉(すいふよう)

ホームページ扉の白い酔芙蓉は、朝の様子、つまりまだ酔っていない状態で、昼になるとこのように薄桃色となります。ぼちぼち酔いが回ってきたのでしょう。



酔芙蓉
  風に千鳥足となりぬ  稲畑廣太郎

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