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瓢箪

紫陽花季始まる

2019年5月27日

「第33回紫陽花季~雨にけむる花たち」
5月24日から6月9日まで開催です。

「あずさい」「手鞠花」「七変化」「八仙花」「刺綿花」などの異名は紫陽花のこと。その名のとおり様々な色の変化(へんげ)をみせてくれます。
紫陽花の原種は山紫陽花。
それをシーボルトがオランダに持ち帰り、改良されて世界中に広まったと言われています。
西洋紫陽花は華やか、それにくらべて山紫陽花は小振りで可愛らしい、日本女性の奥ゆかしさを感じさせます。
興福寺境内に咲く山紫陽花の「七段花(しちだんか)」や「紅額(べにがく)」も、その昔、シーボルトが長崎で発見した山紫陽花の種類のひとつです。
刻々とかわる色のへんげをお楽しみください。
また、「黒姫」「伊予残雪」「笹の舞」「土佐の暁」「剣の舞」「美方八重」「白富士」などの名前も風情があります。

◎紫陽花季期間中
・お抹茶と紫陽花の主菓子(生菓子=寿福製) 900円
・紫陽花パスポート:6月30日まで何度でも入山可(山門受付にてお求めください)
◎庫裡には素足で入室できません。ストッキング着用か靴下をご持参ください。

画像は、柏葉紫陽花(かしわばあじさい)。葉が柏の葉に似ているところからの名前です。これも始まりは白、そしてだんだんと紅くへんげしていきます。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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「第33回紫陽花季~雨にけむる花たち」ご案内

2019年5月21日

~赤寺へ行こう~

紫陽花や はなだにかはるきのふけふ 正岡子規


興福寺では恒例の「紫陽花季~雨にけむる花たち」を5月24日より開催いたします。
長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺より譲り受けたのが山紫陽花。それを母国に持ち帰り、いつしか今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
いずこかの寺というのは、さて一体どこの寺でしょうか?鳴滝に近い春徳寺の先代ご住職にお尋ねしてみことがありましたが、どうも違うようです。

さて、シーボルトの日本植物誌で紹介されている山紫陽花の「紅額」や「七段花」。
「紅額」の咲き始まりは真っ白。やがて縁が薄い桃色からまさに紅色に。境内にも沢山の紅額が花を咲かせています。
そろそろ雨の季節。雨に濡れた石畳、おおぶりの紫陽花や額紫陽花、可憐な山紫陽花それぞれが雨の季節に似合います。
花を愛でたあとは、お抹茶を一服どうぞ。主菓子の「紫陽花」は長崎の名舗寿福製で当寺のオリジナルです。

また、紫陽花の変化(へんげ)を何度でもご覧頂けるように「紫陽花パスポート」を発行しました。
どうぞ、お誘い合わせのうえご来山くださいませ。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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「紫陽花季」のお知らせ

2019年5月16日

長崎の市の花である紫陽花の原型は山紫陽花。
それがヨーロッパへ渡り、今のような大てまり型の紫陽花や額紫陽花に変化して里帰りしたのです。
その紫陽花をヨーロッパに紹介をしたのはシーボルト。彼は紫陽花に愛する日本人妻「おたきさん」の名前をつけて「おたくさ」とよんだそうです。
今では山紫陽花は300もの種類があって、それぞれに風情のある名前がついています。
興福寺境内の山紫陽花は「黒姫」「伊予手まり」「乙女の舞」「隅田の花火」「笹の舞」「石鎚の光」などなどで、来週あたりから見頃となります。
その山紫陽花が盛りを迎えると、額紫陽花や手まり型の大紫陽花が咲き出し、境内は紫陽花の野となり、興福寺恒例の紫陽花季が始まります。

「第33回紫陽花季~雨にけむる花たち」は
5月24日より6月9日まで開催です。

画像は山紫陽花の「柏葉紫陽花」で、咲き始めはご覧のように白く、これがだんだんと紅くへんげしていきます。




◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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山紫陽花

2019年5月10日

境内の山紫陽花(ヤマアジサイ)が咲き出しました。
長崎の鳴滝に勉学塾を開いた医学者シーボルトが、いずこかの寺よりもらったのが山紫陽花。それを母国に持ち帰って、今のような西洋紫陽花に品種改良されたと言われています。
西洋紫陽花の華やかさとは違って、可憐で楚々としたその姿は、日本女性の慎ましやかさをあらわしているかのようです。
いずこかの寺というのは、さてはて一体どこの寺でしょうか?
鳴滝に近いといえば春徳寺ですが、以前先代住職にお尋ねしてみましたが、どうも違うようです。

山紫陽花の種類は約600とも700とも言われています。
境内の山紫陽花は約111種。
開花状況はその都度ホームページでお知らせします。

画像は山紫陽花の「柏葉紫陽花」。咲き始めはご覧のように白、そして紅く染まっていきます。

興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち」は 5月24日より6月9日まで開催です。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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五月~風炉の季節

2019年5月6日

五月、境内でははやも山紫陽花が咲き出しました。
茶席では炉を閉じて風炉をしつらえます。
釜や炭は炉の時期よりこぶりのものを揃え、お床には、篭やぎやまんの花入れを使って、涼やかにお客様をもてなすしつらえを心得ます。
冬は暖かく、夏は涼しくがもてなしの基本です。

豊臣秀吉が鷹狩りに出かけた際に、のどが渇いたので近くの農家で茶を所望しました。
ぬるめの、薄いお茶がたっぷりと湯飲みでだされました。のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し、もう一杯所望しました。すると、一杯目とお茶の濃さや温度、量が違っていたのに気づいた秀吉は、十分にのどの渇きはとれていましたが、試しに参杯目を所望しました。すると、熱く、濃いお茶が少しでてきました。お茶の濃さや温度をその都度違えてだしたこの小僧を、秀吉はそのまま連れ帰って家来としました。
その者がその後の秀吉の重臣のひとりとなったことは言うまでもないことです。

画像は山紫陽花の「笹の舞」。すでに満開です。是非、この愛らしい姿をご覧になって下さい。

興福寺の紫陽花まつり「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち」は5月25日頃開催の予定。
紫陽花の咲き具合で決定次第、ホームページにてご案内いたします。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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新天皇陛下がご即位

2019年5月1日

令和元年五月一日
新天皇陛下ご即位誠におめでとうございます。
「人々が美しく、心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ。梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように」(安倍首相の談話より)
令和の時代も平和が続くことを心からお祈り致します。

画像は、興福寺本堂・大雄宝殿正面のご本尊お釈迦様の御前に祀られている巨大なお位牌です。
「天皇陛下萬歳萬歳萬萬歳」


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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