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瓢箪

年末年始催事ご案内

2019年12月26日

今年も余日わずかとなりました。一年有難うございました。
一年の感謝をこめて、大晦日は釜をかけますのでどうぞご来山くださいませ。

12月31日「除夜釜」
午後11時頃より1時頃まで
興福寺の鐘は、第二次世界大戦に出征中、まだ未帰還です。
お抹茶と真っ白なお汁粉をどうぞ(200名様無料)


<興福寺開創400周年記念新春特別催事案内>
2020年は興福寺開創400周年を迎えます。そのおめでたい記念としてご来山の皆様に興福寺オリジナル記念の散華(さんげ)を授与します。どうぞこの特別なお祝いの年にご参拝いただき、ご本尊のお釈迦様、宗祖隠元禅師との深いご縁を結んでくださいませ。

●元旦~8日「新春花あそび」
お呈茶(お抹茶と主菓子)1000円 
縁起物の松や竹、赤い実ものの千両や万両、水仙などを飾り記念の年を祝います。また柳の小枝に沢山の紅白の餅を飾る「餅花」は豊作を願っての習慣。しだれる餅花はたわわに実る稲穂の意味です。

●7日 「七草」
9時半 お話と法要
10時~13時 七草粥(無料200名)
開創400周年記念祝賀の創作粥をお出しして、みなさまの無病息災を祈ります。

●11日 「鏡開き」

9時半 お話と法要
10時~13時 善哉(無料200名)
本堂や媽祖堂などにお供えしたお餅を砕いて炭火で焼き、黒砂糖とハワイの岩塩を「善哉」に加えて、みなさまにお福分けします。
是非、お誘い合わせのうえご来山ください。



○長崎ランタンフェスティバル 1/25~2/9
●中国変面ショー(日程未定)  

●1月28日(火)東明包子(トンミンパウズ)の会
興福寺の古い檀家稲垣慶子おばさんのレシピで作る興福寺名物豚まん手作り教室。
会費:3千円
限定20名 要予約
熱々の上海の味を召し上がれ!

●2月3日節分会(せつぶんえ)
*2月3日の節分会(せつぶんえ)の豆まき式で、 豆をまいて頂く年男・ 年女・厄年回りの方募集中
詳細・申し込みは寺務所まで(申し込み締め切り1/15) 

●2月15日涅槃会(ねはんえ)
長崎市仏教連合会主催 お釈迦様の祥月命日法要
どなたでもお参りできます。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ  

瓢箪

冬至

2019年12月22日

冬至に柚湯にはいるのはなぜ?
語呂合わせという説もあるようです。即ち柚(ゆず)=「融通」がきく、冬至(とうじ)=「湯治」。だから柚子湯に入るといわれています。しかし、もともとは運を呼びこむ前に厄払いのために禊(みそぎ)を行うことと考えられていました。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りで邪気を祓うと考えられたようですし、また柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められてのことだったとか。
なにはともあれ、柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したりしますから、寒い冬にはぴったりの習慣です。

瓢箪

柚餅子(ゆべし)

2019年12月17日

11月柚が黄ばむと毎日のように野菜屋をのぞき、傷のない綺麗なものがでるのを待ちます。12月になって一挙に寒さが増すと柚餅子作りをいたしました。
まず柚のなかをくりぬいて柚釜を作ります。そこに味噌などを詰め込んで蒸し上げます。それぞれに味噌の具合がちがいますが、興福寺では島原味噌に赤味噌そして刻んだ胡桃を入れて混ぜ合わせた餡にします。蒸し上げたら寒干しを約三ヶ月。軒先の雨のあたらぬ、風通しのいいところにつるします。

柚餅子と云えば石川県輪島の「丸柚餅子」は有名です。
柚釜に刻んだ柚の皮や、餅米粉、砂糖を混ぜてつめたものです。輪島塗の行商人の携帯食として、また上客への土産にしていたので、全国にその名が知られるようになったのだそうです。
また柚の皮、味噌、餅米粉、上新粉、醤油などを混ぜて蒸して竹の皮に包んだ愛媛県の棒柚餅子も有名です。

3月上旬の気候をみながら取り込み、丸く晒しでつつんでいた柚餅子を布から取り出し密封して冷蔵庫で半年ほど熟成させるのです。

薄く切ってお茶請けにもよし、またお酒の肴としても珍味です。
切ったものを盛りつけると、まるで唐墨のようで、もどき料理の一品でもあります。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

瓢箪

赤穂義士討ち入り

2019年12月11日

12月14日は、赤穂浪士討ち入りの日。
元禄15(1703)年、赤穂藩主浅野内匠頭の家臣達が吉良上野介邸宅に討ち入って、主君の仇をうったという話は歌舞伎や映画、テレビドラマなどで知られている話です。
実は長崎でおこった事件を赤穂浪士たちはモデルにして、本懐をとげたといわれていますが、さてその真偽は如何に。
その長崎での事件は「深堀事件」とか「深堀騒動」といわれていて、事件が起こったのは、浅野内匠頭が江戸城で刃傷をおこした元禄13年とおなじ年。
この深堀義士のお墓は、長崎は深堀の菩提寺という寺にあります。

ところで、討ち入りの日、一斉に吉良邸に討ち入るときに、大石内蔵助が合図に叩いたのは山鹿流の陣太鼓。
実は、これは黄檗宗の消灯の合図に叩く大太鼓のリズムを聴いた山鹿流の家元が、これはおもしろいと、自分の流派に取り込んだのが、山我流の七五三の流れ太鼓だといわれています。しかし、これはドラマの中での作り事といわれていて、実際には山鹿流の陣太鼓はないのだとか、さて、これも如何に。

さらに、忠臣蔵のドラマではいつも悪役となる吉良側の柳沢吉保公は、実は隠元禅師に帰依されていて、奈良に永慶寺というお寺を建立されています。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

瓢箪

成道会(じょうどうえ)

2019年12月6日

12月8日は成道日。全国の仏教寺院では大きなご法要が開かれます。
お釈迦様が若くして修行の旅に出られ、大きな菩提樹の木の下で、明けの明星をご覧になってお悟りを開かれたのが12月8日です。
そこで、ご法要を行い、お釈迦様がお悟りを開かれるまでの過程をしのび、私達が仏道修行に励む決意を新たにするのです。このご法要が成道会です。
禅宗寺院の修行道場では、一年で一番厳しい、寝ずの修行の「朧八接心(ろうはつせっしん)」が12月1日から8日の早朝まで行われ、接心を済ませて成道会の法要が行われます。
十二月を朧月というのもこうした意味からです。

中国での成道日では、春節を迎える準備をこの日から始める目出度い日です。
お釈迦様が五穀米のお粥をいただいて悟りを開かれたという伝説に基づいて、この日に五穀米の入ったお粥をいただき、五穀豊穣を祈るのです。また地方によっては八種類の雑穀がはいった朧八粥をいただくところもあります。


◎興福寺の動画は下記でご覧になれます。 https://www.youtube.com/channel/UCVLP7ZjT2kXlQts0DGjNZKQ

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